やっぱり、ボードゲームはおもしろい

ボードゲームの紹介・研究

Hnefatafl ネファタフル 013 (ヴァイキングチェスの序盤 Edge Play<端の攻防> Tablut)

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

国内だとTablutのボード(革製)と駒が以下のショップで購入できます。

stellamira.theshop.jp

以下の本では、ゲームの進め方を2つに分けてます。

・Corner Play: 角の攻防

・Edge Play: 端の攻防

 

  

今回はこの2つのうち、Edge Play<端の攻防>の序盤について記載したいと思います。

これから取り上げる内容は本の51~152ページを参考にしています。

  

端の攻防は、ルールに含まれる事項になるのですが、ボードの端のどこかに王が到達したら勝ちとするルールを指します。

四隅以外の部分に王が到達しても勝ちになってしまいます。

当面、このブログでは取り上げません。取り上げる際には明記します。

 

せっかくなので初手から数手のみ、以下に例を記載したいと思います。

端の攻防の各々の初手の一例は▲e2-b2 △g5-g8です。

 

f:id:tut2020aaa:20200412221151p:plain

 

本では襲撃者側のこのオープニングをLugh's Enclosure (ルーの囲い)と呼んでいるそうです。

襲撃者側とは180°異なる位置の端を狙うことで、王の一団側は動きが制限されるのを防げます(=王の一団側の動ける面積を広げられます)。


 

 

 

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Hnefatafl ネファタフル 012 (ヴァイキングチェスの序盤 Corner Play<角の攻防> Tablut)

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

国内だとTablutのボード(革製)と駒が以下のショップで購入できます。

stellamira.theshop.jp

以下の本では、ゲームの進め方を2つに分けてます。

・Corner Play: 角の攻防

・Edge Play: 端の攻防

 

  

今回はこの2つのうち、Corner Play<角の攻防>の序盤について記載したいと思います。

これから取り上げる内容は本の51~152ページを参考にしています。なお、今回の内容はこのブログ独自の解釈やオリジナルの定義や考察が含まれます。気になる方は本と読み比べてみてください。

 

角の攻防は、ルールに含まれる事項になるのですが、4隅のどれかに王が到達したら勝とするルールを指します。

 

本に掲載されている角の攻防の先手・後手の典型的な初手が以下になります。

▲ e2-c2

△e7-b7

f:id:tut2020aaa:20200408000103p:plain

 

本の中では、

黒の初手は、7×7盤のヴァイキングチェスであるBrandubhではWindmill AttackもしくはSchmittberger Attackというそうです。9×9盤でのこの初手を、本ではlarger variation of the Windmill or Schmitteberfer Attackと表記しているので、このブログではWindmill AttackもしくはSchmittberger Attackと7×7盤と同じ表記とします。

白の初手はLeft Cross (右のh7に行く場合はRight Cross)という呼び方をされています。

 

 

手を進めます。方針の一つとして、以下のように左上角に王の一団側の駒を配置していきます。

f:id:tut2020aaa:20200408003150p:plain


 

 

 

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Hnefatafl ネファタフル 011 (ヴァイキングチェスのゲーム戦略 Tablut)

 

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

国内だとTablutのボード(革製)と駒が以下のショップで購入できます。

stellamira.theshop.jp

今回はこのゲームの戦略について記載したいと思います。

以下の本の48ページ以降に記載があります。なお、今回の内容はこのブログ独自の解釈やオリジナルの定義や考察が含まれます。気になる方は以下の本と読み比べてみてください。

 

 

 

戦略を考える上で重要な点を以下にあげます。

 

〇どちらの戦略においても重要なのが、王の位置です。

勝利条件が襲撃者側が王の確保、王の一団側が王が4隅のいずれかにいたる事だからです。

 

〇駒の数と配置

駒の数は襲撃者側が多いため、数の上では有利です。

しかしながら、王の位置がゲーム性の重要な部分を占めるのと、1手で盤の端から端まで移動できるため、王側は配置の不均衡を狙ってつくる権利があります。

 また、駒の価値について以前、以下の記事で記載しましたが、

tut2020aaa.hatenablog.com

この価値に見合う数だけお互いに駒が減っていくと、道が開けてくるため、王の一団側に有利な局面が増えます。

 

以上から、上記の内容を念頭に、現状考えられる各々の戦略として、

 

・襲撃者側は王の一団を囲うように駒を進める。ただし、安易に駒を取ることはせず、相手を囲うことを優先する。

 

・王の一団側は王を含めて、狙った位置に駒を配置して局所的な不均衡を生み出し、襲撃者側に囲われないように王の通る道をつくる。可能であれば駒の価値に見合うだけ襲撃者側の駒を取る。

 

としたいと思います。

襲撃者側と王の一団側では取るべき戦略が反対になります。

 

 

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Hnefatafl ネファタフル 010 (ヴァイキングチェスの序盤, 中盤, 終盤の区分 Tablut)

 

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

Tablutではないですが、Hnefatafl(11×11)はAmazonなどで購入できます。

今回は序盤・中盤・終盤の区分について記載したいと思います。

以下の本の43ページから44ページに記載があります。

 

 

区分としては以下になります。

 

序盤: 襲撃者側からの初手から王の一団側の王を動かす所まで。

 

中盤: 王が動いてから、王が端にたどりつくか、駒が減ったことにより発生する、角を狙ううえで重要な位置にたどり着くまで

 

終盤: 白側は角にたどり着くまで、黒側は王を取るまで。

 

 

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Hnefatafl ネファタフル 009 (ヴァイキングチェスの駒の使い方 03 Tablut)

 

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

国内だとTablutのボード(革製)と駒が以下のショップで購入できます。

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今回は駒の使い方の第三弾。

以下の本の37ページ以降を参照しています。なお、今回の内容はこのブログ独自の解釈やオリジナルの定義や考察が含まれます。気になる方は以下の本と読み比べてみてください。

 

 

〇効きによる間接妨害

現在は駒がその位置になくても、相手の駒の動きに合わせて駒をとれる位置取りをして相手の動きを妨害する方法です。

例えば以下の状況だと、e2-i2とした時、次に黒が何もしなければ、i1に白はたどりついてしまいます。

f:id:tut2020aaa:20200402222318p:plain

しかし、次の手で黒がh3-i3ないしi5-i3とすれば、角と挟んで王を取れます。このため、今の状況だと王はi2には移動できないです。

 

〇陣形

複数の駒を縦・横・斜めのいずれかに連続した位置に配置した状態を陣形といいます。相手に駒をとられるのを防いだり、移動を制限できます。

例えば以下のように並べると、白側がa1に侵入することを防げますし、なおかつ、白は相手の駒を挟めないです。

f:id:tut2020aaa:20200402223048p:plain

 

 

 

 

 

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Hnefatafl ネファタフル 008 (ヴァイキングチェスの駒の使い方 02 Tablut)

 

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

国内だとTablutのボード(革製)と駒が以下のショップで購入できます。

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今回は駒の使い方の第二弾です。

以下の本の34ページ以降を参照しています。なお、今回の内容はこのブログ独自の解釈やオリジナルの定義や考察が含まれます。気になる方は以下の本と読み比べてみてください。

 

 

 

〇相手の駒を複数とる

以下の図で、白f5をg5に動かすと、g6とg4の黒を取れます。

将棋と違い、取った駒は戻ってこないので、序盤・中盤では複数駒を取れるときは取りにいくのが勝ちにつながりやすくなります。

ただし、特定の配置では取りに行くと負けにつながる可能性があるので、注意が必要です。

 

f:id:tut2020aaa:20200331230004p:plain


捨て駒

自分の駒を犠牲にして、利を得る方法です。

白g7は、このまま移動せずにいると、取られてしまいます。しかし、これは罠で、これをとってしまうと道が開けてしまいます。

f:id:tut2020aaa:20200331231334p:plain

具体的には、
▲g9-g8xg7

△e7-i7

と進めると、

f:id:tut2020aaa:20200331231726p:plain

i8を黒が埋めたくても埋められないため、この時点で白の勝ちが確定します。

 

 

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Hnefatafl ネファタフル 007 (ヴァイキングチェスの駒の使い方 01 Tablut)

 

現在、Hnefatafl の1種であるTablutの研究を進めてます。

国内だとTablutのボード(革製)と駒が以下のショップで購入できます。

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今回は駒の使い方の第一弾。

以下の本の30ページ以降を参照しています。なお、今回の内容はこのブログ独自の解釈やオリジナルの定義や考察が含まれます。気になる方は以下の本と読み比べてみてください。

 

 

〇相手の駒を取る

基本中の基本の駒の使い方です。以下の図のように、i6の駒をf6に移動すると、f5の白を1つ取ることができます。

f:id:tut2020aaa:20200328230737p:plain

 

〇駒の効き

f5の白の駒は次にg5に移動することでg6の駒を取れます。

このため、黒はg6の駒を動かしてそれを回避するか、取らせることで別の利益をえられないか考える必要があります。

これを駒の効きと呼びたいと思います。

f:id:tut2020aaa:20200328233026p:plain

 

〇妨害

駒を取られると困る場合は、相手の動きを妨害する必要があります。

最も基本的な妨害のしかたは相手が次に移動してきた場所が自分の駒を挟む位置なら、そこに自分の駒を移動することです。

上の例だと、黒手番の場合、g5の位置に黒の駒の一つを移動させれば、相手に駒を取られることを妨害できます。

f:id:tut2020aaa:20200328234952p:plain

 

 

〇位置取り

特定のマスに駒を配置することで、上であげた3つの動きの起点とします。

 

 

 

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