今回は三間飛車+ミレニアムを見ていきたいと思います。
対象はプロ棋戦の
2021-04-30 王座戦高崎一生 七段 vs. 大橋貴洸 六段 第69期王座戦挑戦者決定トーナメント
です。
先手の高崎先生が三間飛車を指しています。
解析結果は以下の通りです。
先手は囲う側の2九の桂を早めに跳ねて4九の銀を5七まで早めに上げることで、相手の急戦に備えつつ、隙あらば攻める姿勢を見せているように見受けられます。
注目したい手は、108手目の△2三銀打です。
棋士の先生は解析結果を見れるわけではないですが、ここまでほぼ互角の形勢が続いていたのですが、ここから高崎先生の方が抜け出し、勝利されています。
銀を打って玉を守る手は一見、良さそうですが、ここでのAIの推奨手は3五香打ちでした。
以下、
△ | 3五香打 |
▲ | 3六桂打 |
△ | 同 香 |
▲ | 同 金 |
△ | 2三銀打 |
▲ | 2六歩 |
△ | 4五桂打 |
▲ | 4七金 |
△ | 2七歩打 |
▲ | 3八玉 |
△ | 3五桂打 |
▲ | 4五金 |
△ | 2八歩成 |
▲ | 同 玉 |
△ | 4七桂成 |
▲ | 同 飛 |
と進んで以下の局面になります。
実際の手と比べて、香車を打つことで桂馬が打たれてもすぐに除去しつつ、攻めも考慮した一手になっているように思われます。
この局面を見ると、先手側は玉の位置が悪い(後手の角が間接的に先手玉をにらむ位置にある)上に守りの駒はバラバラのため、攻め切って勝たないといけないので、局面的にはまだ予断を許さないように見えます。
三間飛車+ミレニアムは急戦含みで組み進めるのと、角交換か相手の馬ができない限りは玉のコビンを攻められる心配がないので、他の譜面などと合わせて研究して、できれば実戦で使えるようになりたいです。
パソコン性能: CPU Intel Core i5-4310M 2.70GHz, メモリ: 8GB
OS: Windows10 Pro
使用ソフト: Shogi GUI version 0.0.7.14
ソフト解析エンジン: GPSfish 0.2.1+r2837 gcc 4.8.1 osl wordsize 32 gcc 4.8.1 64bit
悪手率については以下を参照ください。
http://shogi-gui.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5580385
https://www.shogi.or.jp/kifuguideline/terms.html
以下は三間飛車党向けの参照リンクです。
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