今回検討したのは三間飛車からの大転換です。
三間→四間→右に戻る。王も右へ行き左へ戻っていく動きがとても面白い将棋です。
最近のプロ棋戦の
2020-12-23 叡王戦石川優太 四段 vs. 黒田尭之 四段 第6期叡王戦段位別予選四段戦
を解析にかけてみました。
解析結果は以下の通りです(*悪手に関してはページ後半に参照リンク)。
この解析結果をみると、80手目まではほぼ互角の形成で、そこから徐々に差が開いてき、しばらく後手有利で進んでいたものの、135手目以降から流れが変わり、先手が勝利したという流れになります。
今回は136手目 △8六歩打ちに注目しました。拠点を作りに行った手で、個人的には自然な一手に見えます。
後手の後の手順も、王の両側から迫っていけているのでよさそうな気がします。
しかしながら、後の手順に行くにしたがって、王を追い詰めながらも、駒が足りなくなってきているので、このあたりが評価値が逆転していったポイントかと推測しています。
△8六歩打ちの代わりの AIの推奨手は△9四馬。以下、
9四馬 |
7四歩 |
8五桂 |
7三歩成 |
同 玉 |
5三歩成 |
同 金 |
8五桂 |
同 馬 |
6五桂打 |
6二玉 |
5三桂成 |
同 銀 |
5四歩打 |
4四銀 |
5三金打 |
同 銀 |
同 歩成 |
同 金 |
7三銀打 |
5二玉 |
5四歩打 |
6三金 |
5五飛 |
7四馬 |
6五桂打 |
で以下の局面になります。 駒は先手のほうが後手の王の近くにいます。駒も先手の方が得をしていますが、攻めに活きる位置からは遠い位置にある駒が多いです。
先手の三間飛車はこうならないように指し進める必要がありそうです。
パソコン性能: CPU Intel Core i5-4310M 2.70GHz, メモリ: 8GB
OS: Windows10 Pro
使用ソフト: Shogi GUI version 0.0.7.14
ソフト解析エンジン: GPSfish 0.2.1+r2837 gcc 4.8.1 osl wordsize 32 gcc 4.8.1 64bit
悪手率については以下を参照ください。
http://shogi-gui.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5580385
以下は三間飛車党向けの参照リンクです。
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