今回検討したのは角道をあけない三間飛車です。
最近のプロ棋戦の
2020-12-29 王座戦村山慈明 七段 vs. 西田拓也 四段 第69期王座戦二次予選
を解析にかけてみました。
後手が三間飛車になります。
解析結果は以下の通りです(*悪手に関してはページ後半に参照リンク)。
この解析結果をみると、60手目まではほぼ互角の形成で、そこから徐々に差が開いてき、後手が勝った将棋になります。
ポイントになったのが61手目の▲1二龍のようなので、この手を検討したいと思います。駒の補充をしつつ、龍を間接的に王をにらむ位置にもってくる手になります。個人的な感覚としては悪い手には見えないですが、この後の手順ですぐに後手側は7五の歩を払っているので、位を捨てて駒得をえらんだというのがその時の先手の方針と思われます。
AIの推奨手は▲7四歩。以下、手順は以下の通りです。
▲7四歩 |
△6三桂打 |
▲8七桂打 |
△7五歩打 |
▲同 桂 |
△6三桂打 |
▲8六銀 |
△7五歩打 |
▲3四歩打 |
△7六香打 |
▲3三歩成 |
7七香成 |
▲同 銀 |
後手は角を取れてますが、先手はと金ができている上に、すぐに香車や銀を取れる状況にあり、玉のコビンが空いていて、そこに先手の歩が伸びている状況です。この盤面にもちこめれば、大分先手は指しやすそうです。
パソコン性能: CPU Intel Core i5-4310M 2.70GHz, メモリ: 8GB
OS: Windows10 Pro
使用ソフト: Shogi GUI version 0.0.7.14
ソフト解析エンジン: GPSfish 0.2.1+r2837 gcc 4.8.1 osl wordsize 32 gcc 4.8.1 64bit
悪手率については以下を参照ください。
http://shogi-gui.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5580385
以下は三間飛車党向けの参照リンクです。
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