三間飛車の研究を中心にといいながら、いきなり四間飛車の対局の研究から始めたいと思います。
今回は先日の王将戦で永瀬王座が久々に振り飛車を採用した1局を研究していきたいと思います。
2020-10-26 藤井聡太 二冠 vs. 永瀬拓矢 王座 第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦
解析結果は以下の通りです。
この解析結果を見ると、基本的には後手優位で進んでいたようです。
最も値が振れているのが100手目なので、100手目を少し検討してみたいと思います。
100手目のAIは低く評価しています。
コンピュータの推奨は6六香と銀をとる手。
以下のように進めて次の局面図。
△ | 6六香 |
▲ | 6二金打 |
△ | 6七香成 |
▲ | 同 玉 |
△ | 5二銀打 |
▲ | 同 桂成 |
△ | 同 金 |
▲ | 同 金 |
△ | 同 銀 |
▲ | 同 龍 |
評価値としては-489。
後手は守りの駒が少なくなってますが、1七, 4六の馬の利きがとおっているので、王手をいきなりかけられて詰みまでもっていくという事はできないです。
この後の展開としては、先手玉を4五にひっぱりだすか、飛車の利きをさえぎっている4八の金をどかすことを狙っていくのがコンピュータの推奨でした。なるほど。
パソコン性能: CPU Intel Core i5-4310M 2.70GHz, メモリ: 8GB
OS: Windows10 Pro
使用ソフト: Shogi GUI version 0.0.7.14
ソフト解析エンジン: GPSfish 0.2.1+r2837 gcc 4.8.1 osl wordsize 32 gcc 4.8.1 64bit
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