今回はプロ棋戦の
2018-08-21 叡王戦村田顕弘 六段 vs. 増田康宏 六段 第4期叡王戦段位別予選六段戦
です。
昨日のABEMAトーナメントを見ていて、増田先生の銀冠を参考にしたくなったので解析にかけてみました。
先手の村田先生が四間飛車を指しています。
解析結果は以下の通りです。
70手目あたりまではほぼ互角の推移です。
途中、後手の囲いは天守閣美濃→米長玉→銀冠と発展しています。
手順の流れをみるに、米長玉にしたのは先手からの玉頭攻めを警戒してこの手順ですすめたのではないかと考えられます。先手は3九の位置からなかなか八段目にあがらず、いつでも飛車を1筋ないし2筋に振れる状態です。ただし、AIの先手の候補手に飛車を
その筋に振る手があがってきていないので、後手のこの囲いの発展は隙がないという事になるかと思います。評価値も50手目台までほぼ互角です。
後手は74手目に玉をにらむ位置に遊んでいた角をもってきます。
この手がきっかけで後手に評価値が傾いていったように思います。
この後の先手の候補手は9八龍となった龍を自陣に引いて守る手だったのですが、その後の手を進めていっても、結局、先手の玉のコビンを攻められて本筋と同様に後手に評価値が振れていきます。
以下がAIの示した手順です。
▲9八龍 |
△4五桂打 |
▲9三角成 |
△3七桂成 |
▲同 金 |
△2五桂打 |
▲同 歩 |
△同 桂 |
▲4七金 |
△4五歩 |
▲2六歩打 |
△4六歩 |
この場面での評価値は-1560。
この手順を選ぶなら、どこかのタイミングで5筋をからめて後手の角を五段目に出して、金か銀を当てて追い払う手順を考えないといけないかもしれません。
パソコン性能: CPU Intel Core i5-4310M 2.70GHz, メモリ: 8GB
OS: Windows10 Pro
使用ソフト: Shogi GUI version 0.0.7.14
ソフト解析エンジン: GPSfish 0.2.1+r2837 gcc 4.8.1 osl wordsize 32 gcc 4.8.1 64bit
悪手率については以下を参照ください。
http://shogi-gui.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5580385
https://www.shogi.or.jp/kifuguideline/terms.html
以下は三間飛車党向けの参照リンクです。
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