勉強で読んでいた羽生マジックの11問目の盤面が気になったので解析してみました。本のリンクを以下に張り付けておきます。
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今回の対象はプロ棋戦の
1989-11-13 棋王戦小林健二 vs. 羽生善治 棋王戦
です。
先手の小林先生が三間飛車を指しています。
解析結果は以下の通りです。
振り飛車側は①玉頭の歩を2五の位置までつく、②三間飛車の5六銀型でその銀を繰り出していく、③6五まで金を繰り出していくという大きく模様を広げていく将棋でした。
最近はあまり見ない形かと思います。
AIは③の金を繰り出していくあたりから後手有利の評価を出しています(金を繰り出したのは41手目)。
この手におけるAI推奨手は3七桂。
以下、
▲ | 3七桂 |
△ | 2四歩 |
▲ | 同 歩 |
△ | 同 角 |
▲ | 2五歩打 |
△ | 3五歩 |
▲ | 同 歩 |
△ | 同 角 |
▲ | 6五歩 |
△ | 4四歩 |
▲ | 3六銀 |
△ | 4六角 |
▲ | 5六金 |
盤面は以下の通りです。
角をいじめながら金・銀を玉の側にもってきているので、これらの金ゴマが攻めにも守りにも効いてきているように見受けられます。
解析の結果をみるに、①と②は意外と評価値を大きく減らす要因にはなっていないようです。個人的には意外でした。対穴熊の参考にしたいと思います。
パソコン性能: CPU Intel Core i5-4310M 2.70GHz, メモリ: 8GB
OS: Windows10 Pro
使用ソフト: Shogi GUI version 0.0.7.14
ソフト解析エンジン: GPSfish 0.2.1+r2837 gcc 4.8.1 osl wordsize 32 gcc 4.8.1 64bit
悪手率については以下を参照ください。
http://shogi-gui.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=5580385
https://www.shogi.or.jp/kifuguideline/terms.html
以下は三間飛車党向けの参照リンクです。
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